over the rainbow

いわゆる日記です

カーリングの石が曲がる謎、から派生して調査

www.businessinsider.jp
なんかいろいろとツッコミをしたくなるような文章な気もするけど、特に気になったのは

今回、カーリングのストーンの撮影には、コンパクトカメラと三脚という「ごく一般的な道具」(村田教授)を使った。精密観測の肝になったのは、0.1ミリメートル単位でストーンの運動を計測できる「画像処理型変位計測技術」という村田教授の特許技術だ。

という部分。特許と聞くと黙っちゃおれず、早速j-platpat.inpit.go.jpで調べてみた。
発明者:’村田?次郎’
と検索すると、ヒット数40
そのうち、「出願人/権利者」に立教を含むのは2件。
「特開2021-071351 動摩擦係数を測定するための方法、装置及びプログラム」と
「特開2011-247811 ねじれ秤による微小力測定装置及び微小力測定方法並びに埋没物体の探査方法」ですね。
今回のカーリングストーンについては、ねじれ秤ではないので、特開2021-071351の方でしょうね。

この技術は、物質の最小単位である「素粒子」の研究のため、村田教授が米国の研究所に滞在していた2000年ごろに開発したものだ。

とも書いてあるけど、それと先の出願2件は時期的には一致しませんね。
まぁ、それはいいか。


さて、ここで、もうちょっと考えてみる。
にしても、「余剰次元」って人間が知覚できないからこその「余剰次元」って事じゃないでしょうか?
計測出来ちゃうなら三次元に収まっているんじゃ? (単なる素人の発想ですし、常識を疑うのは大事だとも思います。)


https://scholar.google.com/scholar?hl=ja&as_sdt=0%2C5&q=%E7%94%BB%E5%83%8F%E5%87%A6%E7%90%86%E5%9E%8B%E5%A4%89%E4%BD%8D%E8%A8%88+%E6%9D%91%E7%94%B0%E6%AC%A1%E9%83%8E&btnG=
Google Scholarで検索すると、いろいろヒットする。

21pCE-3 Newton-Vのためのデジタル顕微鏡を用いた画像処理型変位計の開発
を読むと、Newton プロジェクトってのがあって、1から始まってNewton-Vがたぶん最新版。
そのNewton-Vに高精度画像処理型変位計が組み込まれている。
って事であっているかな?

https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri/73/11/73_762/_pdf/-char/ja
を読むと、なんとなくやろうとしていることは素人ながらにもわかる。


ちなみに、立教大学のプレスリリースの方が、最初に出したビジネスインサイダーよりも読みやすいですね。
www.rikkyo.ac.jp
ここにも特許って書いてあるな。
なるほど。これが元の文か。


ついでに、Natureの原文も見てみるか。
www.nature.com
ここには特許のことは書いていない

ここで特許の件に戻るけど、
研究者詳細 - 村田 次郎
産業財産権の2件のことが書いてありました。

2つの産業財産権のうち古いほう特許第5578667号「ねじれ秤による微小力測定装置及び微小力測定方法並びに埋没物体の探査方法*1は、年金不納で権利はすでに消滅していますね。持っている必要がないと判断されたんでしょう。まさか年金払い忘れってことじゃないだろうし。

もう一つの「動摩擦係数を測定するための方法、装置及びプログラム」については、2022年7月に審査請求したばかりなので、今は反応待ちですね。


http://www.jahep.org/hepnews/2013/13-4-2-Gravity.pdf
ここには、ねじれ秤の図解がある。
これは、特許第5578667号の事で、Newton-I号の事らしい。
(しっかし、このpdfは日本語が文字化けしてしまって検索できなく、大変使いづらい)


ということで、とりとめがなくなってきたけどいったんここでアップロード

*1:立教大学や、researchmapでは、なぜか「探査方法」の法が抜け落ちている