over the rainbow

いわゆる日記です

アリエナイ医学事典 読了

www.itmedia.co.jp
この件で話題になっていた「アリエナイ医学事典」ですが、近所の図書館では普通に蔵書としてあったので借りてきて読みました。
ちなみに、貸し出し中にもなっていなくて書庫に置いてありました。
さらにちなみにですが、その図書館だと貸し出し中の場合は予約が出来るんだけど、貸し出し中じゃなくて普通に借りられる状態だと予約が出来ないんですよ。そっちも予約できたら良いのにな。
ちょっと脱線しました。失礼。

Amazonでは取り扱いがなくなってしまったという事ですが、いやー、じつにおもしろい本ですよ。一気に読み切ってしまった。

つい先日読んだ
nij.hatenablog.com
「すばらしい人体」に通ずるものはありますね。あのインスリンを安価に作った天才日本人福屋三郎氏のエピソードも出てくるし、ほかにも同じ話はあります。
ただ、「すばらしい人体」と比較するとエロ方面の話題が少し多めかとは思いました。でも、それも医学から見たエロというか、どうしても避けては通れない道って感じです。

なぜ、今回鳥取県から禁書扱いされたかというと、


ここのリンクにもあるpdfからの引用だと

今回、有害図書に指定された3冊は、第13条の(1)(2)(3)に該当するというのが理由だ。
『アリエナイ医学事典」はすべてに当てはまるらしいので、青少年の性的感情を刺激し、粗暴性&残虐性を誘発し、
薬物の使用を誘発&助長する本だから…ということになる。すべて医学論文などソースを明確にした記事であり、
読めばそれが分かるだけに、この判断は理解に苦しむ

ということですが、例えば、

「電極アナル挿入から精子ダダ漏れ薬まで…強制射精の世界」
「秘部のさらに奥にある第2の処女膜の秘密"子宮口の処女"を奪うとは?

というような刺激的な題目があるので、その辺をちらっと見て判断したんじゃ無いかと思います。
ちゃんと読めば、確かに医学的な話ではあるんだけど、ちゃんとは読んでないんでしょうね、鳥取県の委員の5人も。

同pdfには、

審査内容は「個人の自由な心証による投票」であるとのこと。
つまり、誌面の内容を議論して精査せず、個人の何となく危な
そうという印象で「有害」と決めているということでしょう。

と書いてありますが、そうだろうなと私も思います。

追記1:

Google Books で試し読みが出来ます。
気になる方はどうぞ
アリエナイ医学事典 - 亜留間次郎, 薬理凶室 - Google ブックス

追記3:

本には一次資料へのリンクがあったりして、ロリ巨乳の件だとhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2044582/が紹介されていて、本記事では写真が自主規制(編集部判断で掲載取りやめ)となっている写真も、原論文で見ることが出来ます。
他にも一次資料へのリンクはたくさんあります。
(本には https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2044582/ とリンクされていますが、上記URLに自動転送されます)

追記4(2022年9月23日):

ネットで売ってないのはAmazonであって、他では売っているんだけどメルカリじゃプレミア価格で売れたりしているのもありますね。
ネットで売ってるのは例えば、アリエナイ医学事典の通販/亜留間 次郎/薬理凶室 - 紙の本:honto本の通販ストアとか。


メルカリで落札相場を見たらこんな感じ。


その中でも一番高いのがhttps://jp.mercari.com/item/m83017718664かな。

希少本って説明されて、ついつい買っちゃったんでしょうなぁ。