夢なの?というような理想の図書館が千里に出来てしまった……
— 塩谷 舞 mai shiotani 💭 (@ciotan) 2022年11月12日
圧倒的な蔵書数、電源Wi-Fi完備でPC作業OK、場所によって飲食OK、「図書館なのにそんなに…?!」という夜8時までの開館時間。
なにより、窓の向こうの箕面の山々が美しい……。北千里駅すぐ。22日オープンで、https://t.co/FSiAl3GgVX pic.twitter.com/jszLFCqnyW
ある一般開放されていない図書館の運営に関わっている身から、この件に反応します。
図書館へ人を呼ぶって事は難しい。
その一つの方策として図書館デザインがあるだろう。
採光が多いと問題が出る?
紫外線が本にとって良くないのは確かだが、それは本に限った話ではなく、紫外線は劣化の原因となる。それはそうだ。
長く保存する本がどれほどあるか? 永久保存しなければならない本は表には出していない*1のではないか?
そして、永久保存しなければならない本とは、国立国会図書館に所蔵がない図書であり、それほど多くないと思慮する。
長期保存(永久保存)しない本であれば、別に紫外線を浴びさせても特段問題はない。
そして、多くの人が利用する本とは話題になっている本であり、長期保存しない本だ。それは各図書館でデータ化している貸出しランキング等でもわかるとおり。
もちろん、多くの人が利用しない本も大事ではある。
ここで重要な事として、蔵書が増えていく一方であるとすると、空間に限界はあるんだから、いつか破綻する。
なので、除籍*2が大事なんだけど、そこが多くに人に理解されていないポイント。これがわかれば、全てを永久保存するなんてこと、ほとんどの図書館では不可能だということがわかるはず。
つまり、劣化して良い本も結構ある。
ほんとにデザインに優れているのは上っ面だけのガラス張りや絶対届かない本の展示だらけの見かけだけの図書館やないで
— ひでぼー (@rtsrc638) 2022年11月14日
水戸の西武図書館のような、何十年経っても最新鋭で円周で動線もわかりやすく、全ての本が手に取れて、そして紫外線からも守れるところを指すんやで pic.twitter.com/D9or8skRfE
なので、ここで言う「見かけだけ」というのも大事なことではないかと思う。
利用者側からするとなんでこんな叩かれてるのかよくわからん話。こういう図書館が近所にあったら利用頻度増えるよワシは。 https://t.co/J5h4Q6v7nS
— ヤマダ (@yamada_sier) 2022年11月14日
こういう利用者の声が重要。
でもって、このような声はそんなに大きくないので、声が大きい反対者ばかりが目立ってしまう。
図書館についての意見よく見るが、本など興味ない人が大半なんだよ実際
— fantasticヤク中!〰︎ (@kawazuinido) 2022年11月14日
そうかもねぇ
おそらく博物館と同じで、ただ本が置いてあるのは「陳列」に過ぎず、本を文化財として保護保管し、情報管理をし、すべての人の生涯学習へサービス提供するのが「図書館」であると思われるのだが。
— 中原直子 (@yabu_kichi) 2022年11月14日
陳列も大事な図書館としてのサービスであると言うことを理解していないと思われる。
そして、陳列は「ただ本が置いてある」のではない。
図書館の建築デザインにとって大事なのは、下記に書いてあるとおり<フラット・フロア,ノーステップ>ではないかな。こういう基本的な事を押さえておく。その上で見た目はカッコイイならば、その方が良いに決まっている。
https://core.ac.uk/download/pdf/236170104.pdf
追記:
飲食について書くのを忘れていた。
これは、飲食スペースを分離すればいいだけ。(元のツイートにも分離と書いてある)例えば土浦市立図書館のヨムカフェラウンジみたいに。
ここで読書中に飲み物をこぼしてしまって、本を汚してしまったとしたらよくあるお問合せ | 土浦市立図書館に書いてあるように弁償すればいいだけ。
仮に、貴重な資料であれば閉架から貸し出す際に、ヨムカフェラウンジには持ち出さないこと、飲食は厳禁であること、あるいは閲覧スペースを指定する。などで対応すればいいだろう。
にしても、この土浦市立図書館のサイト、なんでこんな訳解んないドメインつかうんだろうなぁ...
https://www.city.tsuchiura.lg.jpの下に置けよ。lg.jpじゃないと信用出来ないだろうが。
追記2:
togetter.com
私と同じような意見の人も多くて安心した。
2023年1月25日追記:
note.com
大変丁寧なフォローアップ記事がありました。
素晴らしい。